とにかく歩いてみた 日光街道編11日間 その1(日本橋〜北千住)
こんにちは。一条レイです。
みなさん、歩いて目的地まで行ってみようと思ったことはありますか?
ご年配の方々に流行っているようですが、30代のわたしが勝手にやってみました。
日本橋から日光東照宮まで、日光街道を歩く!
毎日歩いたわけじゃなく土日、祝日を使いながらゆっくりと。。
「車で要所要所、見ていけばいいじゃん」
って言われるかもしれませんが、
実際に歩いてみるといろいろと感じるものがあるんですよ。
水曜どうでしょうの「ベトナム縦断1800キロ」のときに大泉洋も言ってましたが、
「風と寒さと匂いと危険を感じるんだよ こっちは!」
つまりはそういうことなんだと思います。そういうことです。
まずはスタート地点日本橋!
日光街道は5街道のひとつ、日本橋から日光東照宮まで147.7km。
5街道は江戸時代、徳川家康が各地を支配するためにもうけた陸上交通路。
他に、東海道、中山道、甲州街道、奥州街道がありますね。
いつか全街道踏破しようと思いますが、まずは手始めに一番距離が短い日光街道から。
2012年4月29日に開始、本日は快晴です。出だし好調!
まずはスタート地点の日本橋へ。
ここが0地点。旅の始まり。日本国道路元標があります。
※本物の道路元標は道路の中央にあります。写真の真ん中にひっそりうつってるやつです。
日本橋付近には、他に日本橋魚河岸記念碑なんかもあります。
看板には、
日本橋から江戸橋にかけての日本橋川沿いには、幕府や江戸市中で消費される鮮魚や塩干魚を荷揚げする「魚河岸」がありました。ここで開かれた魚市は、日本橋川沿いの魚河岸は、江戸時代初期に佃島の漁師たちが将軍や諸大名へ調達した御膳御肴の残りを売り出したことに始まります。
この魚市は、日本橋川沿いの魚河岸を中心として、本船町・小田原町・安針町(現在の室町一丁目・本町一丁目一帯)の広い範囲で開かれ、大変な賑わいをみせていました。なかでも、日本橋川沿いの魚河岸は、近海諸地方から鮮魚を満載した船が数多く集まり、江戸っ子たちの威勢の良い取引が飛交う魚市が立ち並んだ中心的な場所で、一日に千両の取引があるともいわれ、江戸で最も活気のある中心的な場所の一つでした。
江戸時代より続いた日本橋の魚河岸では、日本橋川を利用して運搬された魚介類を、河岸地に設けた桟橋に横付けした平田舟の上で取引し、表納屋の店先に板(板船)を並べた売り場を開いて売買を行ってきました。この魚河岸は、大正十二年(一九二三)の関東大震災後に現在の築地に移り、東京都中央卸売市場へと発展しました。
現在、魚河岸のあったこの場所には、建立した記念碑があり、碑文には、右に記したような魚河岸の発祥から移転に至るまでの三百余年の歴史が刻まれ、往事の繁栄ぶりをうかがうことができます。
と書かれてました。
日本橋から浅草へ
日本橋を後にして、次は、日光街道本通の道標。
ホテルギンモンド東京の手前に日光街道本通の道標があるとガイドブックに書いてあったが、、、
ホテルが見当たらない!このあたりなんだけどなーと探してみたが、見つからないので、しょうがなくスルーします。
あとで調べた結果、ホテルは閉館して解体され駐車場になってました。(後日撮影)
ホテルギンモンド東京
スタートから20分ほど、歩くと小伝馬町あたりに入ります。
開始直後から暗〜い見せ場です。
小伝馬町は昔、刑務所があって(伝馬町牢屋敷)
鼠小僧や吉田松陰が捕らえられていた場所だったりします。
今は十思公園となって鐘だけが残ってます。
この鐘の音を合図に処刑が行われたようです。
処刑場跡地もとなりにあり、ただならぬ空気を感じます。
なので、とっとと退散。。。
次に進むと江戸通り問屋街へ入っていきます。祝日はやってないところが多かったですね。
浅草橋の上、屋形船が並んでます。ここから隅田川にはいって、スカイツリーを眺めるコースやお台場へ向かうコースなどなどあります。
わたくし、船酔いがひどいので、とてもとても船の上でお酒なんて飲めない、、、
興味のある方は行ってみてください。貸し切りじゃなくて、乗り合いもあるので(三浦屋さん)、2人から乗船できる船もあるようです。
橋を渡ると浅草見附跡がありました。江戸城三十六見附の1つ。
見附とは、見張り所のことで、江戸城に不審者が入らないか、監視する場所、です。
今も名前が残っているのは、赤坂見附、四谷見附、市ヶ谷見附、牛込見附の4つ。少し石垣が残っているとか、くらいしか名残がないようですがね。東京は歴史を辿ると興味深いところが山ほどありますね。
浅草橋、蔵前を越え、浅草寺に向かう途中に駒形どぜうがありました。が、けっこう並んでいたので、今度来ることを心に誓い、じゃあランチをどうしようかなーと探してみると、
雷門の隣にあるときわ食堂にしました。
ここは昔、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」に登場して、
2代目と3代目の経営方針の違いで、、、
一度行ってみたかったのでここで昼食にしました。
ご存知、雷門。
仲見世通り。
そして、浅草寺へ。
お参りしたところでウォーキングに戻ります。
日光街道のルート通りに歩くとすると、再び仲見世通りを戻らないと行けません。あいにくゴールデンウィークでひとがごった返してます。。戻るのも一苦労です。。
浅草から北千住へ
浅草寺を過ぎると南千住方面へ。本日の目的地は北千住までなので、もう半分以上は来ましたね。あと少し。
ちょっと寄り道で。姥ヶ池へ。
いまは花川戸公園という公園になってますが、昔は大きな池があったそうです。
看板にはこう書かれてました。
「姥ヶ池は、昔、隅田川に通じていた大池で、明治24年に埋立てられた。浅草寺の子院妙音院所蔵の石枕にまつわる伝説に次のようなものがある。
昔、浅茅ヶ原の一軒家で娘が連れ込む旅人の頭を石枕で叩き殺す老婆がおり、ある夜、娘が旅人の身代わりになって、天井から吊るした大石の下敷きになって死ぬ。それを悲しんで悪業を悔やみ、老婆は池に身を投げて果てたので、里人はこれを姥ヶ池と呼んだ」
鬼婆のお話ですね。。くわしくはWikipediaで。
南千住に向かう途中に商店街がありました。商店街好きとしては、足を運ばずに入られなくなり、ちょっと寄り道してみました。
入ったとたんに、空気が一変。。垂れ幕には「明日のジョー」の矢吹ジョーのふるさとと書いてあります。
そうです。ここは山谷のいろは通り商店街です。
何が違うって空気と匂いが違います。
独特の空気に飲まれて、写真撮るのも忘れてしまいました。。
一眼を首から下げてたから、取材と間違われたのか、
おじさまに
「ご苦労様です!」
と声をかけられました。
とりあえず「うぃっす!」と返事しておきましたが、その後はそそくさと退散しました。
危険って感じではないんだけど、若い女性は一人では歩きにくいのでは、、
というかんじです。はい。
次は南千住です。まずは回向院(えこういん)。
ここは小塚原の刑場跡です。。吉田松陰のお墓なんかもあります。
墓地ですね。なのでこの辺も写真は撮ってません。スルーさせて頂きました。
素盞雄神社に到着。
初日ということもあり、この辺りまで来るとけっこうヘバってきてます。
しかしゴールまで後少し、とにかく歩く。
素盞雄神社を超えると千住大橋です。ここの橋の下にこんなのがありました。
「奥の細道旅立ちの地」
芭蕉さんはここが出発地だったんですね。
昔に思いを馳せて、同じ道を歩くというのはなかなか乙なものです。
ここで奥の細道の行程が書いている看板を見てると近所に住むおじさんが話しかけてきて、
「こんな速度で歩けるはずがないんだよー」と言ってました。
確かに3、4日で日光に着いてる。。
やはり芭蕉は忍者だったんでしょうか。そんな説がありましたよね。
橋を渡ると松尾芭蕉像があります。
この像は平成16年に松尾芭蕉生誕360年を記念して、旧日光道中入口に建てられたそうです。
このあたりが千住やっちゃば。
やっちゃばとは青果市場のことで市場で使われてる「やっちゃやっちゃ」という掛け声からきているそうです。
この辺は第2次大戦時の空襲で焼失してしまったようです。
2つ目の一里塚。1つ目は浅草寺の近くにあったはずですが、いまは何も残っていませんでした。
一里塚とは、一里(約4km)毎に、塚(土を盛ったもの)と一般的には榎の木が植えてあって、旅人の目印になっていたんですね。
引用元:Wikipedia
そして本日の目的地北千住に到着。ここで1日目終了でございます。
お疲れ様でした。
本日のまとめ
より大きな地図で 日光街道(日本橋ー北千住) を表示
移動距離:8.7km
歩くなら、この靴だろう!と思って数年靴箱で眠っていたニューバランスM576をはいて出発。歩き出して1時間ほどで、スポンジ部分が崩壊しました。。しかも両足!
この状態であるくと馬が歩いているかのごとく、「パカーン!パカーン!」とリズミカルにいい音を出しておりました。
お恥ずかしい。。
では、また次回続きを。
関連リンク
とにかく歩いてみた 日光街道編11日間 その1(日本橋〜北千住)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その2(北千住〜草加)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その3(草加〜せんげん台)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その4(せんげん台〜南栗橋)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その5(南栗橋〜古河)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その6(古河〜間々田)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その7(間々田〜小金井)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その8(小金井〜宇都宮)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その9(宇都宮〜榊里)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その10(榊里〜今市)
とにかく歩いてみた-日光街道編11日間 その11(今市〜日光)