中原街道をゆく -桜田門〜仲町台-
これまで日光街道、鎌倉街道、大山街道と3つ踏破しました。今回は前回歩いた大山街道と同様、100km以下の街道の中から選んだ中原街道を歩いてみようかと思います。
中原街道は東京都虎ノ門から神奈川県平塚市にある中原御殿を結ぶ道。道としては古くから利用されていたようですが、江戸時代に整備され、家康が中原御殿や駿府(現在の静岡県静岡市)へ帰るときに利用していた道。中原御殿は家康の別荘地で、鷹狩をするときにここに来ていたという話。
前回の大山街道でも体験済みだが、五街道以外の、いわゆる脇街道と呼ばれる道はなかなかに退屈である。東京都内はまだいい。いや、むしろ楽しい。街のカラーがそれぞれ違うし、飽きることはまずない。ところが都心を離れると普通の道をただただ歩くだけになってしまう。もちろんなにもない訳ではないのだが、今まで歩いてきて街道沿いでよく見るのは、神社、お寺、一里塚、庚申塔、馬頭観音、、、といった感じで見慣れてしまったというか、自分が興味を見いだせなくなってきた問題に直面しています(汗)。次は五街道にしようかなと思う今日このごろです(次も短いの歩いちゃってますw)。
最近では目的が歩いて疲れた後に美味しいものが食べる、という違う方向へベクトルが向かいつつあります。話が脱線してますが、要するに今回の道はびっくりするくらい記憶に残ってないから、ほぼほぼ道案内になっています(笑)。ただの道路の写真が多いですが、どうぞ旅の写真をお楽しみください(笑)。
中原街道は約60kmくらい。当時の記憶がないからどうやって振り分けたのか忘れたけど、3日で歩く計画です。なぜ5日にしなかったのか、謎である。
ざっくりと測ってますが、距離は63.2kmでした。
以下のような行程で歩きます。
・桜田門〜仲町台(25.4km)
・仲町台〜寒川(28.3km)
・寒川〜平塚(9.5km)
ということで、はじまりはじまり。
2016年4月29日、最寄りの有楽町線桜田門駅に降り立ち、旅の起点へと移動する。
本来であれば、虎の門が起点なのだが、家康が城から出ていく姿を妄想し桜田門出発に変更しました。
まず桜田門から南に延びる道をまっすぐ進む。さっそく左手に法務省旧本館が見える。霞が関はかつて武家屋敷が建ち並んでいたところ。現在は中央省庁が一帯に集まってる。
慶應義塾大学を越えるあたりまで、しばらく桜田通りを直進する。
1kmくらい歩いたところで中原街道の本当に起点、虎ノ門に着く。休日の朝なのでまだ道路はスカスカ。
ビルの谷間に虎ノ門金刀比羅宮が現れる。
江戸時代の讃岐国丸亀藩主が藩領内に金刀比羅宮の分社をつくったのがはじまりみたいです。
旅の無事を祈願。
今日は距離も長いのでどんどん進みましょう。
虎ノ門タワー
西久保八幡神社
桜田門からおよそ2.5km歩くと東京タワーが見えてくる。
首都高環状線
首都高を越えたあと振り返り撮影。東京タワーは結構好きで、新橋で働いていたときは散歩がてら、芝公園まで頻繁に行ってました。
慶應義塾大学
桜田通りは上の写真の三田2丁目の交差点を右折していくのだが、桜田通りから一旦外れ、ここは直進して次の三田3丁目の交差点を右折する。
聖坂。このあたりに三田のガウディと呼ばれる方のぜんぜん完成しない建築中の住宅がありました。かなり前にタモリ倶楽部で放送されてましたが完成までは程遠いように見えました……再開発か道路拡張工事が忘れたけど、立ち退きしろって言われてるとか。問題は解決したのだろうか。
伊皿子交差点
東京三大豆大福のひとつ松島屋。残念ながら豆大福は売り切れていたので、みたらし団子を買って近所のベンチでいただきました。もちろんうましです。
高輪まで来ました。ここを右折するとすぐに桜田通りに出るので左折して道なりに直進。
桜田通りを南西方向へ進む。
1kmくらい歩くと五反田駅に到着。ランチは駅周辺で中華を食べました。
高架下を通り抜け目黒川を渡る。
TOCビルの前にある歩道橋を渡り反対側の歩道へ移動。首都高2号目黒線の下を通り抜ける。
ルートイン五反田の前の道が中原街道。旧街道は一本裏に入った道なのでそちらへ移動。
しばらく裏道を直進します。
旧中原街道供養塔群
上の写真のあたりで中原街道に出ます。すごい駐車スペースだな。
平塚橋交差点。
平塚橋交差点から800mほど南下して裏道へ。左側の道です。
300mくらい歩いてすぐに中原街道に戻ります。
東急大井町線の高架下を通り抜ける。
環七を渡る。
環七から2.6km歩くと次は環八にあたります。環八を渡り本来ならば左斜めの道に入るべきところを間違って直進してしまいました。かなり進んでしまったので、戻らず前進します。
多摩川にかかる丸子橋を渡ります。
丸子橋を渡ると川崎市中原区に入ります。すると、すぐに道が二手に分かれるので、右折して国道45号線を進みます。ちなみに左の道は横浜・綱島方面へ行く綱島街道となります。
茅ケ崎まで43km。茅ケ崎は2日目の目的地である寒川の南側にあるのでこの方向であっています。
旧原家母屋跡地
綱島街道との分岐点から1kmくらい直進すると国道45号線は左にカーブします。
そしてひとつめの角を右折します。
どんどん道幅が狭くなる。
庚申塔と大師道。中原街道から南に伸びる道が大師道。
府中街道との交差点を直進。
南武線武蔵中原駅。ここで駅チカにあったファミレスに入りました。隣の席の熱心な保険のセールストークを聞きながら一休み。自分も昔○○生命に加入していたんですが、突然現れた保険外交員にプランの変更を進められてよくわからないまま変更して、その後保険料高すぎると思い解約しようと思ったら解約返戻金がほぼほぼなくなってたってオチです。原因は自分の無知ですが、そういう説明はされなかったのでそこそこ怒ってます。それから保険についてちゃんと調べて別のところに加入しました。よくわからないからといって、進められるものをホイホイ受けてたら鴨&ネギです。たとえ仲良くなっても信頼しすぎるのは危険です。話脱線した。思い出したらイライラしてきたなw。
武蔵中原駅から1.2kmほど歩くと巌川橋。次の千年交差点を直進し西方向へ進む。
さらに1kmほど進むと第三京浜道路の近くに出る(ベンガベンガはダイワサイクルに変わっているようだ)。
久末の丁字路を直進し第三京浜道路の下をくぐり抜ける。
向坂で右斜め方向の道に入る。中原街道は右の細い道。
のちめ不動尊
県道102号線を渡り直進。
大通りに戻る。
山田神社。この階段を見て上がるのを諦めました……
国重要文化財の関屋住宅。関東で現存する最古の民家だそうです。
関屋住宅から1kmくらい歩くと本日の目的地である仲町台駅に到着。
どうですか、途中から道路の写真展になっていたでしょう。。。
60kmを3日で歩くのは短いと思ったけど、こんな道が続くなら3日でいいわw
昔の自分、ナイス判断!
次回は、仲町台から寒川まで歩きます。では、また!