成田街道をゆく -佐倉〜成田山-
成田街道を歩く旅3日目は佐倉から成田山新勝寺までの約14kmの道のり。
2016年11月6日、佐倉第一ホテルに泊まり、迎えた翌日。まずは昨日、街道から離脱した場所まで戻ります。
国立歴史民俗博物館入口近くの二叉路まで戻る。
ちょびヒゲにゃんこと遭遇。
昨日終了した地点に戻り、街道歩きスタート。296号線を南下し、新町の丁字路を曲がる。
佐倉城下町商店街を通り抜け、突き当りを右折、150mほど進むとまた突き当たるので、今度は左折する。
850mほど進むと佐倉順天堂記念館が見えてくる。佐倉順天堂記念館は、蘭医佐藤泰然が開いた塾兼診療所。当時使用していた医学書などが展示されている。
900m直進すると分かれ道に出るので、左側へ進みます。
1.1km歩くと296号線に合流する。
296号線を東へ歩き、ひとつめの角を左折し、県道137号線を北上する。
酒々井観光ナビ。QRコードを読み取ると詳細を教えてくれます。取り組みはすばらしいけど、アップデートしたほうが、、、
大鷲神社。この辺りは酒々井宿の入口。宿場は上宿、中宿、下宿、横町の4つに分かれていて、このあたりは上宿。大鷲神社は上宿の鎮守で、宿の繁栄をお祈りした神社。天日鷲命(アメノヒワシノミコト)をお祀りしている。
八坂神社は酒々井宿すべて(上宿、中宿、下宿、横町)の鎮守。素盞嗚命(スサノオノミコト)、伊邪那岐命(イザナギノミコト)、神大市姫神(カムオオイチヒメノカミ)をお祀りしている。
島田長右衛門家・島田政五郎家。幕府の牧場があった佐倉で牧場管理の仕事に携わっていたのが島田家。現在の建物は明治時代に建てられたもの。
奥に見えるのは不動王勝蔵院。
島田家から260mくらい北に進むと酒の井の碑があります。
説明書きがあったので引用します。
伝説 酒の井の碑
ある親孝行の息子が、毎日酒を買って年老いた父親に飲ませ喜ばせていました。ところが、ある日酒を買うお金に困ってしまいました。「父に酒を買うことができないとは、なんて親不孝なんだ」と、孝行息子はひどく心を痛めながら歩いていると、道ばたの井戸から酒のにおいがしてきました。
井戸水をくみ上げ飲んでみると、それはなんと酒だったのです。孝行息子はたいそう喜び、それからは毎日この井戸から酒をくんで帰り父親を喜ばせました。
この酒の井戸のうわさは、世間にも知られましたが、他の人がくんで飲んでもただの水でした。酒の井戸があることから村の名前も「酒々井」と呼ばれるようになり、この碑が記念として建てられたと伝えられています。酒々井町教育委員会
これがお酒が湧き出る井戸(井戸は埋め立てられてます)。
井戸から200m北へ進み、下宿麻賀多神社の前を通過。
成田まであと8km。
麻賀多神社から300mほど歩くと道路の左側に大きな石碑がある。これは山形県にある出羽三山に参詣した記念に建てられた下り松三山碑。この地域では、壮年(35〜44歳)になると、出羽三山まで参詣する決まりがあったそうです。
300mほど進むと築山(つきやま)がある。もとは資産家の邸宅だった場所。明治天皇が休憩するのに立ち寄った場所として石碑が建っている。ただこの景色が築山からのものかどうかは定かでない。
国道51号線と合流。
バーミヤンから350mくらい歩いた辺りで51号線の1本内側の道を歩く。
大崎馬頭観音。
竹やぶの中に大きな石碑が。「成田山永代護摩木山」と書いてある。成田山の護摩を焚くための木材をこの土地の持ち主が寄付していたことを記念して建てられた。
伊篠(いじの)の松並木。かつて街道沿いに18世紀に植樹された800mもの松並木があったが、昭和後期に松クイ虫にやられ、すべて枯れてしまったとのこと。
また成田山永代護摩木山の石碑。
またまた成田山永代護摩木山の石碑。
51号線に近づいたり、離れたりを繰り返し2km弱進むと成田市に入った。
国道51号線と並行して走る国道409号線沿いを歩いて北上する。
600mほど進むと51号線と交差するが、そのまま真っすぐ進む。
一本松跡。ここにあった松も枯れてしまったそうです。
成田線の踏切を渡り
京成本線に架かる橋を越え
成田線沿いの道を歩きゴールを目指す。
750mほど進むと成田駅前にたどり着く。ゴールまでもう少し!
参道を900m歩くと成田山新勝寺総門に出る。もうここがゴールでもいいんだけど、せっかくなので中まで入りませう。
遠くに仁王門が見える。灯籠の間を通り門へ向かう。
仁王門。向かって左側には密迹金剛(みっしゃくこんごう)、右側には那羅延金剛(ならえんこんごう)が安置されている。
仁王門の後ろ側には多聞天と広目天が安置されている。これは多聞天の足元。邪鬼が踏みつけられている。
三重塔。
大本堂に到着。ここを最終目的地として、成田街道を歩く旅は終了となります。
成田街道は街道旅で大問題となる食べるところがどこにもない、ということはなかったし、休憩も取りやすく坂道も少なくて歩きやすい道でした。
街道旅、少し中だるみしてきたので、しばらくお休みしようと思います。今度はカリブ海クルージングでも行こうかしら……
では、また!